ひっさぶりのー♪

はい、久しぶりの更新となります。


前回の記事、

ディフューザーを自作してみた

のすぐあとに女性のポートレートを撮影した。
初挑戦の割りにはセオリーを押さえて撮影したおかげかなかなかうまくいった。きれいに撮れた。

さすがにここに掲載するのはNGだろうが、今度本人に聞いてみてOKが出れば記事を書こうと思う。


その後、グループホームに入居していた祖母が入院し、検査の結果余命1ヶ月との宣告を受けた。
僕の家は共働きで小さい頃は学校が終わったあと祖母に面倒を見てもらった。おばあちゃんっ子だ。

これまでも幾度となく容態が悪くなり入院を繰り返していたが、その度に「今度こそ覚悟を」と医者
から言われてきた。
それでも毎回驚きの回復力で持ちこたえて都度ほっとしていたものだ。

それがいよいよ、ということのようだ。

最後は長年暮らしていたグループホームで、との思いで入院していた病院を出た。
そのグループホームは我が家からも比較的近くにあり、しょっちゅう顔を見に行っていた。

病院よりもそちらで余生を過ごしてもらった方が僕たちにも祖母にもいいだろうと。


ところが病院からの移動が堪えたのか、退院の翌日、早朝にグループホームから入電。
駆けつけると呼吸を荒げ、苦しそうに呻き声を出している祖母が。

ここにきて急に「これから祖母は死ぬのだ」という実感がわいてきた。
小さい頃にいつも僕のわがままを聞いてくれたおばあちゃん。
決して裕福じゃないのに何でも買ってくれたおばあちゃん。

しつけには厳しかった。食事中や宿題中にテレビをチラ見しただけで箸でピシャリ、宿題は
最初からやり直し。

それでもそのあとはとてもやさしく接してくれた。

卑怯にも今になって「僕は孝行できたのだろうか。恩返しできたのか。」なんて思っている。
往々にしてこういうものなのだろうが。。。


「とにかく苦しみだけは取り除いてあげられるように」というグループホームのスタッフと我々家族、
担当医の意見が一致し、ホスピスへ。ここならモルヒネが使える。

「移動中に何があるかわかりません。覚悟はしておいてください。」と看護師と医師から言われたが
持ちこたえた。それどころかホスピスについてから容態は安定し(モルヒネの効果もあるだろう)、
結局約一週間耐えた。苦しまずに逝かせてあげることはできたと思う。

今までの感謝の言葉やお疲れ様という言葉、顔を見たり、耐えてくれたおかげですべてできた。

亡くなる前日に僕が生意気を言って喧嘩になり、その時ひどい口調で言ってしまったことを謝った。
ずっと言えなかったことを、聞き取れるうちに言えて本当によかったと思う。


家族葬という形で通夜・葬儀を執り行ったがそこは田舎、どこから聞きつけたのかたくさんの人が
弔問に来てくださった。祖母は幸せだったと思いたい。こんなに大勢に感謝され、家族に囲まれて
天上に行くことができた。遠方からも多くの親類がかけつけた。

祖母に一番思い入れが深い姉はとてもショックを受けていた。
(僕同様、祖母に世話してもらっていた。)
僕と10も歳が離れている姉が泣き崩れる姿を初めて見た。

僕は姉にもとても世話になっている。
僕が小さい頃からずっと面倒を見てくれたからだ。
当時中学生の姉に宿題を見てもらったりもした。

泣く姉を励まし支えたことで姉にも少しは恩返しをできただろうか。


通夜・葬儀の打ち合わせやその後の挨拶などとにかく忙しい日々だ。まだ続いている。


そんなこんなで写真を撮りに行くことはできなかった。


それがようやく昨日、ふと時間が空いたので四十九日法要前ではあるが写真を撮りに行った。
梅雨入り後ほとんど雨が降っていない中、ようやく雨予報が出たのでその前にと慌てて行った。

結果その日は雨がほとんど降らず、ここままでは夏場に水不足が心配だが。。。


撮影対象は見帰りの滝。今の時期はアジサイが咲き乱れている。
アジサイ祭りという催し物が開催されており、人がとても多いのでまだ誰もいないことが予想される
早朝に出向いたが、それが功を奏した。

誰もいない状況で思う存分撮影を楽しむことができた。

前もって購入していたNDフィルターの初出番だ。
当然スローシャッターで水の流れを撮るのも初めてなので試行錯誤しながらではあったが、
こんなもんだろうという具合には納得できる写真が撮れたと思う。まだまだ腕を伸ばしたいが。


毎度ながら前置きが長くなったが、写真を貼っていく。


P6185232
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F4.2     シャッター速度:1/40     ISO感度:200     露出補正:+/-0     焦点距離:22mm


まず到着してすぐに一枚パシャリ。NDフィルターをつけてスローシャッターで撮影し、水の流れが
どういう感じになるか、いわば試し撮り的な感じで挑んだ。

右下の部分を見ると、もっと絞ってシャッターを遅くしたほうがよかったと思った。


P6185261
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F3.5     シャッター速度:1/15     ISO感度:200     露出補正:+/-0     焦点距離:14mm

更にシャッターを遅くした写真。ローキーに仕上げている。
上の写真よりは水の流れが滑らかになった。


P6185265-1
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F8     シャッター速度:1/2     ISO感度:200     露出補正:-0.7     焦点距離:26mm

水が少し白飛びしている。もっとシャッターを早めれば改善できる。水の流れを止めない程度の
シャッター速度で露出も保って、という判断がまだ難しい。


P6185267
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F8     シャッター速度:1/2     ISO感度:200     露出補正:-0.7     焦点距離:14mm

滝の下流の方を絞ってパン気味に撮影。

奥に見えている橋だが、あれを渡るとビヨンビヨン揺れる。
高いところが苦手な僕は今までずっと避けていたが今回は頑張って橋の上から写真を撮った。


P6185268
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F8     シャッター速度:1/3     ISO感度:200     露出補正:-0.7     焦点距離:17mm

ローアングルから見上げて滝を撮影。水が絹糸のように滑らかに。
もっと近寄れたのだが防滴仕様でない僕のカメラでしぶきのかかるところで行くのは危険。


P6185278
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F3.5     シャッター速度:1/15     ISO感度:200     露出補正:+/-0     焦点距離:45mm


スローシャッターで捉えた滝を背景にアジサイを。
花と背景の圧縮効果を出したかったので45mm(35mm換算で90mm)の中望遠単焦点に
NDフィルターをつけて撮影。

Wikipedia:望遠レンズ
(特性の項に圧縮効果の説明あり)


P6185304
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F3.6     シャッター速度:1/4     ISO感度:200     露出補正:-1     焦点距離:16mm

水は映ってないのにこちらもスローシャッターになっているのはただ単にNDフィルターを外す
手間が惜しかっただけ。階段脇の花がまるで意図して活けられたもののようで美しい。

もっと色みをだしてもよかったかな。


P6185311-1
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F8     シャッター速度:1/2     ISO感度:200     露出補正:-1.7     焦点距離:16mm

再びローアングル。広角で絞ってパン気味に、花と滝を捉えた。
周りのものを整理するために縦構図にした。


P6185352
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F10     シャッター速度:1"     ISO感度:200     露出補正:-1     焦点距離:26mm

はい、橋の上から撮りました。
歩くとビヨンビヨン揺れるのは当たり前、風が吹いても揺れるとは。。。

揺れが収まってからすかさず撮影した。
スローシャッター1秒で撮影、ローキーに仕上げることで滝を強調したかった。

ただちょっと惜しいことに水がやや白飛び気味。


P6185396-1
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
絞り値:F8     シャッター速度:0.77"     ISO感度:200     露出補正:-1     焦点距離:20mm

これはどこから撮ったんだろう。思い出せない。橋ではないはずだけどこんな高所から撮れる
場所があっただろうかと悩んでいたが広角レンズによるパースペクティブだとわかった。

Wikipedia:広角レンズ
(特性の項にパースペクティブの説明あり)


P6185440
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F3.5     シャッター速度:1/160     ISO感度:200     露出補正:+0.3     焦点距離:45mm

ここから45mm単焦点の手持ちに切り替え(NDフィルターなし)て撮影した。
アジサイの花にうんと近づいて背景の滝をボカして撮影。

初め絞り開放で撮影したが、花と滝との距離が離れすぎていたためにボケすぎて、背景に
何があるのかさっぱりわからなくなってしまったのでやや絞って撮影した。

アートフィルターのポップアートをかけてソフトフォーカス効果を追加したので柔らかく写っている。


P6185445
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F1.8     シャッター速度:1/1250     ISO感度:200     露出補正:+0.3     焦点距離:45mm

こちらも上と同じように撮影、編集したが、前述した通り開放で撮影したため背景がボケすぎて
滝下流の小川が判別不明となっている。


P6185448
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F1.8     シャッター速度:1/500     ISO感度:200     露出補正:+0.3     焦点距離:45mm

こちらも同じ。人がいたので捌けるのを待っていたがなかなかどいてくれなかったのでそのまま
撮影したが、これはこれでいいのではないかと思う。
彼女らが着ている服の色がいいアクセントになった。


P6185488
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F1.8     シャッター速度:1/500     ISO感度:200     露出補正:+/-0     焦点距離:45mm

こちらは意図的に絞り開放にした。背景は民家兼お店。できるだけボカした。
滝背景の写真と違って、花に視線を集中させるためだ。


P6185493
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F1.8     シャッター速度:1/800     ISO感度:200     露出補正:+/-0     焦点距離:45mm

水の流れを止めた写真も撮っておこうとパシャリ。こちらは下半分だ。
この頃になると続々とカメラを手にした人が現れ出した。


P6185495
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F1.8     シャッター速度:1/640     ISO感度:200     露出補正:+/-0     焦点距離:45mm

上に同じ。こちらは上半分だ。
絞り開放だが離れた位置から撮影しているのでややパン気味に撮れている。

上の写真とこの写真は周辺光量を落とすアートフィルターのトイフォトをかけた。


P6185501
ロケ地:見帰りの滝     カメラ:E-PM1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
絞り値:F4.5     シャッター速度:1/125     ISO感度:200     露出補正:-0.7     焦点距離:45mm

最後に橋のすぐ脇にアジサイが群生していたのでシャッターを切った。

森の奥に群生しているイメージにしたかったのでローキーに仕上げた。
すると地味になったので彩度とシャープネスをややあげた。


最初の10枚は水の流れを出すためにNDフィルターを装着してスローシャッターで、仕上げは暗め。
最後の7枚は45mmの明るい単焦点で水を止めたり花を明るく撮ったりしている。

今度また、雨があがったあとに同じ場所で撮影してみたいと思う。
水量が増えた滝とアジサイについた水滴を活かして撮りたい。



ところで話は変わりますが、このブログを見てくださっているかたが少なからずいるようで
とても嬉しいです。ありがとうございます。

前にコメントがないことに対する嘆きを書きましたが今のところ2件頂きました。
2件かよwwwと笑われると思いますがそれでも僕にとっては励みになります。

記事の内容的にコメントが難しいでしょうが遠慮なく何でも買いてください。


子猫拾った
にコメントをくださったおばたりん様、勿体無いお言葉をありがとうございます。

うめー写真が撮れた???
にコメントをくださったこめこ様、ツイッターではお礼言いましたがこちらで遅くなってごめんなさい。

この場を借りてお礼を書きました。ありがとうございました。