明けましておめでとうございます。

このブログ書き始めてそろそろ一年だっけ。
今年もどうぞよろしくお願いします。


TSUTAYAで写真雑誌を買う度に隣に置かれている「大人の科学」が気になっていた。

大人の科学マガジン│Vol.25 35mm二眼レフカメラ 

付録に二眼レフカメラがついているのだ。


見るからにちゃっちくて子供騙しのおもちゃみたいで、本当にこれ撮れんのか?
なんて思っていたし、ある程度きれいに撮れたとしてもフィルムだし現像代やフィルム代がなあ。。。
と思っていたのだが、見かける度に心惹かれてしまうので試しにネットで検索してみた。

するとなかなかの評判で実際に撮った写真なんか見ても味があっておもしろそうなのだ。
マガジンにもこのカメラで撮った作例が載っていたが、それを見てもいい感じ。

思えばVol.25は2009年10月発売。それが未だにラックの目立つ所に置いてあるということは
やはり人気商品だということなのだ(多分)。


Amazonのレビューでも高評価だ。




ということで昨年末、ついに思い切って購入した。


レビューを見てみると「大体1時間くらいもあれば作れます」といったコメントが目立つ。
へえ、そんな簡単にできるんなら僕にでもきちんと作れるかな。なんて思ったのが間違い。

キング・オブ・不器用の実力(?)ハンパなかった。

写真を撮りながらの組み立てだったとはいえ、なんと3時間かかった。
だってパーツいちいちちっせえし特にバネなんか取ろうとしたらどっか飛んでいくし。。。
なんて言い訳にしかならないか。自身の不器用さを改めて痛感。


と、上述の通り作りながら写真を撮ったのでそれを交えながら組み立て手順を。

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まずこんな感じでパーツが収まっている。

マガジンのほうに組み立て手順が載っているので、一字一句きちんと読んでその通りに作る。


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まずは左側板。このカレーパンマンのシルエットみたいなやつをネジ2本で留めるだけ。
なのだが、、、ネジが小さくて苦戦。手順1で既に苦戦。


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出っ張っているのはフィルムを巻き戻すための機構。これもネジ留め。


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表側はこうなってる。


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次に右側板。わー出たーもうバネ登場だよ。
でもこれはまだ大きい方。「注意」の「意」の文字の上に後ほど使う極小バネが。

右側板に使うのは袋から出している部品のみ。


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出っ張りがフィルム巻きノブ。その左がフィルムカウンター。
カウンターとはいっても今何コマ目なのかの数字が出るわけではなく、フィルムを巻く際にコマ
送りの分量を確認するための機構だ。

この写真ではわかりにくいけど、ドーナツ型のパーツには一箇所溝が入れてある。
まず最初にその溝を、外側の円に2箇所入れてある溝のどちらかに合わせておく。
フィルム巻きを回す時にその溝を目印に半周(つまり最初に合わせたのと逆の溝にドーナツに
入れてある溝を合わせる)させると1コマ分送られたことになる。
という仕組みになっている。説明が下手ですすみません。


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内側はこんな感じ。


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次にシャッター。早速来ました極小バネ。これを袋から取り出す際につまんだ瞬間ピョンと指先
から逃げ出し、探すのに手間取った。

このバネをパーツの出っ張っているところに引っ掛けつつ、そのパーツを前板にネジで留める。
難しい。。。


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うまくいくとこうなる。


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ちょっとドライバーの柄でシャッターを動かしてみた。
ちゃんとバネが伸びてドライバーを退かすとシャッターが元に戻る。


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元のパーツを撮るのを忘れた。取り付け後の写真。


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ちゃんと噛み合っている。


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シャッター機構まだ続きます。次に使うのはこのパーツ。
これを、、、

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こう!

わかりにくいですねすみません。組み立てた僕ももう何がどうなっているのかわかりません。
でもちゃんと連動してます!!

前板の向こう側(写真の右端辺り)にシャッターレバーが写っていますが、それを動かくとそれ
ぞれが連動してシャッターが開いて戻る、という仕組みになっています。


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表側はこうなっている。


短いけど動画(Vine)を貼っておきます。こちらを見ればシャッターの仕組みがわかりやすい
かと思います。

シャッター機構動画(Vine)


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次に前板に暗室を取り付けます。これはネジで留めるだけ。
シャッター機構の難関を乗り越えた今、ネジ留めなんてちょちょいのちょいです。


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はい。


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次は背面板と底板。フックみたいになっているのは背面板を開閉するためのロック。


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はい。


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背面板+底板はいったん置いといて、前板に側板を取り付け。
ネジ留めです。まずは右側板から。


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こんな感じ。


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左側板も取り付け。


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前から見た感じ。なんかそれっぽくなってきたけどまだまだ先は長い。


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ミラーの取り付け。最初の状態ではミラーには剥離紙が貼ってある。
まず両面テープでミラーを板に貼り付ける。

簡単な作業になるはずだったのだが、両面テープ、ミラーともに剥離紙を剥がすのに大苦戦。
ミラー触っちゃいけないし。。。


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板に貼り付けて、


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本体にはめ込んでミラーの剥離紙を剥がす。


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フィルムを巻き取る棒を取り付け。これは左右の側板を押し広げながらパーツの溝に合わせて
はめ込むだけ。


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背面板+底板を取り付け。これも確か左右の側板を押し広げならがはめ込むだけ。


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次にスクリーン。最初見た時「なんじゃこりゃ」と思ったけれど、ミラーに反射した被写体がこの
すりガラスのようなスクリーンに映し出され、僕らはそれを見ながら構図を決めたりピントを合わ
せたりするわけなのです。つまりファインダー。


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ネジ留め。


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前から見るとこんな感じ。


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ファインダーの蓋となる4枚の板を取り付け。まずは前後。


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パチンと押しこむ。


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そして左右。


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はい。


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さああとはレンズだけ。ファインダーレンズも撮影レンズもプラスチックです。
どちらも直接手で触れると指紋がつくので手袋があるといい。


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レンズを穴に垂直に落としこんでリングを押し込み固定。こちらはファインダーレンズ。


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次に撮影レンズ。ドーナツ型のパーツは絞り板で、これは入れても入れなくてもいいようだ。
入れないで撮影すると周辺がボケる。お好みらしい。僕は入れた。


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取り付け方はファインダーレンズと同じ。


あとはファインダーレンズと撮影レンズの歯車を合わせながら前板にねじ込んでいく。

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完成。

歯車は前後位置もぴったり、きちんと噛み合っている。
もしファインダーでピントをきっちり合わせて撮影しても実際の写真がピントずれしていた場合は、
ファインダーレンズと撮影レンズの前後位置を微調整する必要があるらしい。

フィルム1本分、試し撮りしたがまだ現像していないので、仕上がりが楽しみだ。
写真ができたらもちろんブログに掲載する。


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ファインダーは上から覗きこむ。この写真じゃわかりにくいけど。
PCの画面映してます。


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使うときはファインダーの蓋をこういう風に開けて使う。


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アップ。


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明るい所で撮った写真。


これで撮った写真の現像が楽しみだ。