二眼レフカメラを作っているうちにフィルムカメラの仕組みに惹かれていった。

関連記事:二眼レフフィルムカメラ作った


というかもう衝動だった。衝動買い。オークションで即刻ポチった。
二眼レフカメラ用にせっかくフィルムも買ったことだしね。


フィルム一眼を選ぶにあたってはニコンのF2とかキヤノンとか色々迷ったのだけど、結局今使って
いるデジタルカメラと同じオリンパスのカメラになってしまった。


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OM-2だ。

露出計も持たず経験もない僕としてはさすがにいきなり完全マニュアルは厳しいと判断し、
TTLダイレクト測光ができるこのカメラにした。


手に取るとヒヤリとする真鍮の感触と使い込まれて塗装が剥げた時のこの味のある感じ。

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たまらない。メカメカしてるところもたまらない。ただホールド性が悪いので落としそうで怖い。


オークションで50mmF1.8レンズとのセットで購入。
フィルムカメラはこの標準1本で遊べればいいや、と思ってたのに気づくと、、、


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ポチってました。75-150mmF4。安かったので。。。
と、こうなると結局広角レンズもほしくなり、、、

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28mmF3.5。これぞヌマリスト。レンズ沼こわ…

もうこれ以上は増やさないぞと決意したのだが、この記事を書いている最中に気づくとネットで
中古レンズ探してた。もうほとんど病気だ。


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約一年前にE-PM1を買った時に導入した防湿庫。

「どうせそんなに色々買わないからこのくらいのサイズでいいや~」とか言ってたのが懐かしい。
もうじき満員。。。ま、まだ詰めれば入るし!!


さて、大晦日にいい感じの天気になったのでフィルムをセットして早速試し撮りに出かけた。
比較のためにE-M1とともにバッグに詰めて松浦河畔公園へ。

IMG_1621

重い…


ここからはOM-2(上)とE-M1(下)の同じ画角、絞りでの比較。
ちなみにどちらも絞り優先AEで撮影。カメラの露出計はほとんどのシーンで同じシャッター
速度を導き出したが、時々OM-2の方が明るめになることがあった。

フィルムは二眼レフカメラのためにASA400を買ったため、それを使用。
それに合わせてE-M1はISO400とした。


FH000001
PC310001

まず28mmF3.5。E-M1は12-40mmF2.8PROをつけていて、焦点距離は14mm
つまり換算で28mmとした。

てかOM-2の方、なんでこんなことに…フィルムの装填や送りなどまだ不慣れなため何か
ミスを犯したようだ。

これじゃ比較にならないので次(笑)


FH000007
PC310002

すべて手持ちでの撮影なので微妙なフレーミングのズレがある。

やはりOM-2のほうが少し明るめに写っている。

E-M1のホワイトバランスを、フィルムのデイライトに合わせて太陽光にするのを忘れてオート
にしてしまっていた。色味の違いがそれによるものなのかどうか、比較ができない。。。
これはまたいずれ比較撮影したいと思う。


画質は当然E-M1のほうがいいわけだけれど、約40年前に作られたOM-2(1975年)でも
こうやってきっちり写るということに感動する。


僕より年上なんだなあこのカメラ。
発売されてから僕の手に渡るまでにどういう人たちがこのカメラを使ってきたのか。
その人たちはどういうものを撮ってきたのか。そういうことを考えるとロマンがある。


FH000008
PC310003

OM-2、ピント合わせ失敗。というよりこの写真、しゃがんで撮影したのでピントを合わせた
後に僕自身が前後にフラついたためにピントがズレたようだ。

でもOM-2のこの色味、好き。ザラつきはフィルム感度の小さいものを使えばいくらかよく
なると思うけど、そうなると今度はシャッター速度が稼げずに手ブレを起こしそうだ。
当然手ぶれ補正なんてものついてないので。


FH000009
PC310004

OM-2のを見たあとにE-M1のを見るとすごいくっきりしてて余計にきれいに見える(笑)
このシーンでもOM-2が明るめ。


FH000011
PC310005

28mmここまで。


次は50mm。
OM-2は50mmF1.8、E-M1はパナライカ25mmF1.4。

FH000012
PC310006

被写界深度の違いは絞り量を同じにするのを間違えたため。
暗い場所だったけどフィルムのほうも思ったよりよく写っている。


FH000013
PC310007


FH000014
PC310008


FH000015
PC310009


50mmここまで。

次は150mm。
レンズはOM-2が75-150mmF4で、E-M1が75mmF1.8。


FH000021
PC310014

手ぶれ補正がないと望遠側はさすがに手ブレしてしまう。三脚必須かなあ。


FH000022
PC310015

これなんかブレブレだ。E-M1はとても効きのいい手ぶれ補正があるので余裕。


比較してわかったのはOM-2は明るめに露出を出すということ。
露出補正を-0.3~-0.7ぐらいにしてちょうどいい明るさになるかも知れない。


FH000023

これなんかシャッター速度が稼げずに手ブレしてるけど、露出を抑えればもっと早い速度で
シャッターを切れるので今度はそのことを意識して撮ったほうがよさそうだ。


FH000024

これは確かシャッター速度を1/60にして意識してがっちりホールドして撮った写真。
気合でなんとか止めれないこともなさそうだけど成功率はきっと低い。


FH000025
糸くずが写っとる(笑)

あとボケ量。僕はマイクロフォーサーズしか使ったことないので、35mmの絞り・カメラ・被写体
・背景の位置関係とボケ量の関係がいまいち掴めていない。

この写真は開放で撮ったが、もっと絞ったほうが僕の撮る時のイメージに近いだろう。


他にも撮る度にフィルムを巻き上げなきゃいけないことやピント合わせ、露出、その他操作など
にも慣れてスムーズにこなせるためにはもっと使い込んでいかなければ。


正直言ってデジタルと比べてとても面倒くさい(当たり前だけど)。フィルム代や現像代もかかる。
でもその不便さが「写真を撮っている」という実感がしてたまらない。


ちなみに今回、フィルムで撮った写真はプリントせず、カメラのキタムラに現像とデータCDだけ
お願いした。これならプリント代がかからず、気に入ったのがあれば自宅でプリントできる。


最後に冒頭で書いた二眼レフカメラで撮った写真も掲載する。

24枚撮りフィルムで撮影したのだけど撮り終わったあとフィルムを巻き戻す前に、誤って背面
カバーを開けてしまった。

あっと思ってすぐ閉じたがほとんど全滅していた。せっかく試し撮りしたのに(笑)


今回はギリギリ無事だったものを掲載します(無事じゃないのもあるけど)。


FH000003

上の方は焼けちゃってます。
思ったよりピントちゃんと合ってた。周辺部にいくに従って流れていく像。


FH000004

上下焼けてる。完全に無事だったコマがなかったのが残念だ。
でもこの発色とコントラスト、OM-2で撮ったものより好きかも知れない。。。


FH000005


FH000008

この写真は無事であってほしかったなあ。せめて花のところまでは。。。
これは僕がサラリーマン時代に一緒の職場で働いていた知人とカメラを持ってブラブラした
時に撮った写真だ。


ついでなのでその時にE-M1で撮った写真も載せとこ。

PC280075
ロケ地:加部島     カメラ:OM-D E-M1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
絞り値:F2.8     シャッター速度:1/500     ISO感度:200     露出補正:+0.3     焦点距離:31mm



PC280073
ロケ地:加部島     カメラ:OM-D E-M1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
絞り値:F5.6     シャッター速度:1/1250     ISO感度:200     露出補正:+0.3     焦点距離:40mm


PC280071
ロケ地:加部島     カメラ:OM-D E-M1     レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
絞り値:F5.6     シャッター速度:1/125     ISO感度:200     露出補正:-0.3     焦点距離:40mm


この後日、その知人に同行して野鳥を見に行った。
次の記事ではその時に撮った写真でも載せようと思う。


それから駅シリーズをようやく完成させることができたのでいずれそちらも。



そういえば競艇の写真を久しく撮ってないなあ。近いうちにそちらのほうもいきたいなあ。